記者会見 2010年11月30日

自然科学研究機構 国立天文台


ブラックホール衝突

    宇宙が誕生してから今まさに我々が見ている銀河へ進化していく"銀河形成史"において、銀河と銀河の衝突が幾度も繰り返し行われ、そしてその最終段階に巨大楕円銀河が誕生すると思われています。 その巨大楕円銀河の中心に存在する 2 つのブラックホールは軌道運動をしており、 バイナリーブラックホールと呼ばれます。 このバイナリーブラックホールがどのようにして衝突し合体し、 超巨大ブラックホールへと進化するのか?  諸説ある中、そのイメージを共有するために、シンプルな解釈を解説します(下記動画参照)。

    上記の動画を、次に下記の図を使って説明します。 巨大銀河の中心に2つのブラックホールが存在し、 これらは軌道運動をしています(図1)。 周りのガスや星などとの干渉を受けながら次第に2つのブラックホールは近づきだします(図2)。 そして、2つのブラックホールがかなり隣接しだすと重力波が出てきます(図3)。 重力波の放射により2つのブラックホールの接近は加速し、そして衝突し合体します(図4)。 まさに宇宙空間において最も壮大な自然現象の最後には、超巨大ブラックホールが銀河の中心に堂々と存在します(図5)。

                   図1:巨大銀河の中心にある2つブラックホール

                   図2:2つブラックホールが接近

                   図3:重力波が放射され、さらに急接近

                   図4:2つブラックホールが衝突し合体

                   図5:超巨大ブラックホールが誕生する


    参照論文

    1: Begelman, Blandford, & Rees 1980, Nature, 287, 307

    2: Yu 2002, MNRAS, 331, 935

    3: Baker, Centrella, Choi, Koppitz, & Meter 2006, Phys. Rev. D. 73, 104002


 当ページの画像・動画等について
  • 当ページに掲載されている画像を使用したい場合は、 国立天文台ホームページにあるコンテンツ等(著作物)の利用の仕方をご覧ください。
  • 新聞社、テレビ局、雑誌等の報道機関による報道資料としてのご利用は、『国立天文台 提供』のクレジットの明記をお願いします。なお、掲載記事の PDF ファイル(もしくはウェブの場合はURL、テレビの場合は番組名、放映時間など)を事後でも結構ですので御連絡いただけると幸いです。連絡は、画面右上メニューの「連絡先」記載のアドレスへお願いします。


国立天文台 | ALMA(アルマ)望遠鏡 | 野辺山ミリ波干渉計 | IRAM干渉計